数年前、大学のサークルで夏合宿がありました。
1回生がお化け役。
2回生以上の男の先輩が女性部員を
けもの道をエスコートしていくという
なんとも不合理な肝試しでした。
前もって昼のうちに1回生は自分が潜む場所を確認しておいて
夜になったらバラバラと散らばります。
今年は1回生の女子に霊感を持っている娘がいました。
その娘と組む先輩はいいかっこをしようと思ったのか
なんか怖いことあったら遠慮なくいいやとなかなか紳士的だったそうです。
いよいよ肝試しが始まりました。
あちこちからキャーとか叫び声が聞こえてきました。
さぞかし先輩方も満足してらっしゃることでしょう。
いよいよ霊感を持っている女の娘と先輩のペアが行くことになりました。
やっぱり霊感を持っているというか少々のことでは驚きません。
先輩も当てが外れたのでしょう。
少々がっかり気味です。
そのままゴールかなと思った一歩手前で
うわー!と驚かせた1回生に驚いたのか
しゃがみこんで泣いてしまいました。
驚かせた方も一緒に行った先輩も困り顔です。
そんなに怖かったんや...
霊感もってるとやっぱりたまに霊的なものを感じるところもあるんやなと
みんなで慰めていたら、
その子は驚かせた1回生の方ではなく違う方を指差してるんです。
みんな驚いてその娘に聞いてみると
1回生に驚いたのではなく、その後ろにいた何か得体の知れぬものに驚いたそうです。
驚かせた1回生は速攻場所変えてました...
皆さんもこんな懐かしい思い出ありませんか?
ないな…